手首を構成する骨(8つの手根骨)の一つである月状骨が血流障害のため壊死に陥って手関節が破壊され手の機能が障害される疾患です。
症状は手首の痛みから始まることが多く、手首の付け根の中央にある月状骨が徐々に痛みはじめるようになります。最終的に手首の甲側が腫れて、こわばりが出現します。
青壮年の男性に発症することが多く、また工員、大工、農漁業など手をよく使う人に多く発症します。MRI検査やCT検査を使えば早期診断が可能で、後になるとX線検査でも診断を確定できます。
手首を動かしたり力を入れたときの痛み、握力の低下、手首の動き(可動域)の制限が主な症状です。
治療としては、装具などで固定を行い、手首をしばらく安静にします。